日本ハム・加藤豪 絶叫!連勝打 阪神ファンのヤジにも動じず「なまっている日本語がわからない」

 お立ち台で盛り上がる(左から)マルティネス、伏見、加藤豪(撮影・中島達哉)
 8回、大竹(手前)から勝ち越し打を放つ加藤豪(撮影・吉澤敬太)
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 「日本ハム4-3阪神」(10日、エスコンフィールド)

 交錯する歓声と悲鳴。それが最大音量となって反響したのは、同点の八回無死一、二塁の場面だった。日本ハムドラフト3位の米国出身逆輸入選手・加藤豪将内野手(28)=メッツ傘下3Aシラキュース=が、決勝中前打。エスコン史上最多3万2558人の前で熱戦に決着をつけた。

 塁上で派手なガッツポーズ。そして絶叫。「普通は球場では感情が出ないんですけど、出ちゃいました」と振り返る。「ゲッツーだけはダメ。高めを待った」。低めは我慢。4球見逃してカウント2-2。5球目、外に浮いた失投を見逃さなかった。

 打席に入る前に、ベンチに戻りかけた。「バントかなと。確認に」。その途中で新庄監督のバットを振るジェスチャーが目に入った。「相手に見せるような感じで。こういう場面で信用してもらって、打てないわけがない」。腹をくくった。

 スタンドの半分は黄色で染められていた。声援のボルテージは、敵の方が上だった。

 「すごいですね」。虎党の勢いに驚きつつも「ちょいちょいヤジもある。でもなまっている日本語がわからないので、何を言っているのかは…。松井(秀喜)さんがニューヨークでブーイングされた時に『すごくうれしかった』と言っていましたが、それと同じですね」と笑い飛ばした。

 阪神相手に2連勝。これで6チーム横並びとはいえ、交流戦首位だ。新庄監督は取材に応じず「本当にいいチームになってきたなぁ。活躍した選手たちに聞いてあげて」とコメントを残した。加藤豪は「誰が相手でも勝てると思っている。セ・リーグの1位でも、パ・リーグの1位でも」。まずは3戦目で今季初の同一カード3連勝。そこからの頂点を臨む。

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