オリックスが大勝 今季初2桁10得点 支配下3日目のセデーニョが4連敗のチーム救った

 「オリックス10-4日本ハム」(21日、京セラドーム大阪)

 4連敗のトンネルからオリックスを救ったのは、支配下登録3日目のレアンドロ・セデーニョ内野手だった。来日初安打&初打点で初のお立ち台。「とても興奮して打席に入ったが、先制打になって、いい打撃だった」と笑顔を振りまいた。

 2度目の先発出場で第1打席から打棒をさく裂させた。二回1死一、三塁で放った打球は、中堅手の頭上を越えてワンバウンドで右中間フェンスに当たる先制2点二塁打。五回にも左前適時打を放ち、4打数2安打3打点の活躍を見せた。

 塁上で大喜びする背中には「YAMANAKA 020」と別人の名前と背番号。サードユニホームが間に合わず、育成・山中のものを借りるドタバタ出場だったが、堂々としたプレーで打線をけん引。「我慢強く、簡単に三振しないように狙い球を絞った」と落ち着いていた。

 ベネズエラ出身の24歳は、ダイヤモンドバックス傘下2Aを経て今季、育成で入団。2軍24試合で打率・378、1本塁打、14打点で9本の二塁打を放つなど、長打力を発揮して支配下登録を勝ち取った。

 チームは最近6試合で2連続引き分け後に4連敗。いずれの試合も3得点以下だった。故障者続出やエース・山本の発熱による「特例2023」抹消など苦しい事態は続くが、この日は今季初の2桁得点。中嶋監督は「(1軍に)いないメンバーが、安心できないようになればいいんじゃない?」と新戦力の台頭を歓迎した。苦境の時期に底力を発揮するのが、今のオリックスだ。

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