オリックス3連勝で単独首位 宮城が雪辱の8回0封「前回の失敗、繰り返さないように」

 3勝目を挙げて笑顔の宮城(撮影・栗木一考)
 ソフトバンクに勝って単独首位。宮城(左)をねぎらう中嶋監督
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 「ソフトバンク0-1オリックス」(2日、ペイペイドーム)

 グッと左の拳を握りしめた。自然に「よっしゃ」と声が出る。オリックス・宮城の思いがこもった105球。1球たりとも無駄な球はなかった。「前回の失敗があったので、繰り返さないように一生懸命やりました」。冷静かつ大胆に腕を振り、3勝目をつかみ取った。

 1点の援護点。宮城には十分だった。序盤のピンチは冷静に料理。八回2死一塁からは柳田を空振り三振に仕留め、感情を爆発させた。8回5安打無失点で8奪三振。勝利の瞬間、満面の笑みでベンチを飛び出した。

 前回の4月25日・日本ハム戦は1回2/3を5失点でプロ最短KO。原点回帰し、キャッチボールから見つめ直した。昨季までは打たれると、2、3日は立ち直れず。自身の映像を見ることも拒んだ。ただ、今季はすぐに反省し、課題克服に着手。「短期間で修正できた」。平井投手コーチからの助言や森からの激励を力に変えた。

 「初めて知った」と言うが、5月は通算9試合で7勝0敗。皐月(さつき)男がソフトバンクのペイペイドーム無傷の7連勝も止めてみせた。

 ロッテが敗れて、今季初の単独首位。貯金も今季最多の「5」に増えた。妹・弥生さんはホリプロ入りすることが決まった。「一緒に頑張れたらうれしい」。チームの左のエースとして、兄として、腕を振る理由がある。

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