「東京新大学野球、流通経大６－０駿河台大」（７日、大田スタジアム）

　今秋ドラフト候補の流通経大・萩原義輝捕手（４年・東海大相模）が駿河台大戦に「４番・捕手」で先発出場し、４打数１安打だった。守備では九回無死まで無安打に抑える好リードを披露。阪神を含む８球団１２人のスカウトにアピールした。

　打線の流れを作った。０－０の二回、先頭で打席に立つと「先制点を取っていなかったので集中していた」と初球を左中間へはじき返して二塁打で出塁。打者一巡、一挙４得点の口火を切った。

　本格的に捕手を始めたのは大学からだが、マリーンズジュニアでは阪神・及川とバッテリーを組んだ。幼い頃から肩に自信があり、二塁送球は最速１秒７５を誇る。この日は披露する機会がなかったが、ロッテ・榎アマスカウトディレクターは「スローイングが安定している」と評価した。

　阪神・森下は東海大相模の１学年上の先輩で、プロで活躍する姿に「自分も早くそういう舞台でやりたい」と刺激を受けている。「ドラフトにかかることが目標。勝つことでアピールできたら」と勝負の年に飛躍を誓った。（森本夏未）

　◇萩原義輝（はぎはら・よしあき）千葉県我孫子市出身。２００１年４月６日生まれ、２２歳。１８０センチ、８５キロ。右投げ左打ち。捕手。高野山小１年からリトルジャガーズで野球を始め、小６時に千葉ロッテマリーンズジュニアに選出。我孫子中では軟式野球部に所属。東海大相模では１年春からベンチ入り。流通経大では１年秋からリーグ戦デビュー。５０メートル走６秒５、遠投１１０メートル。