敗退の広陵 ボンズ真鍋は悔し涙「申し訳ない」相手エース林に抑え込まれる「球速以上に伸びてきた」

 5回、三邪飛に倒れる広陵・真鍋(山梨学院投手・林)=撮影・北村雅宏
 山梨学院に敗れ、ベンチ前に整列する広陵ナイン(撮影・北村雅宏)
 1回、四球を選んで出塁する真鍋慧(撮影・開出牧)
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 「選抜高校野球・準決勝、山梨学院6-1広陵」(31日、甲子園球場)

 広陵は03年以来、20年ぶりの決勝進出はならなかった。

 プロ注目のスラッガーで“広陵のボンズ”真鍋慧内野手(3年)は3打数無安打1三振に終わった。整列の際には涙を流し、「悔しいです」と唇をかんだ。

 初回1死一、二塁で四球。三回1死一、三塁では空振り三振に倒れ五、八回の打席でも打ち取られた。先発した高尾響投手(2年)が粘り強い投球をしながら、攻撃陣にあと一本が出なかった。「自分たち先輩が(走者を)帰せずに申し訳ない」と話した。

 高校通算51本塁打を誇り、今大会屈指の強打者として注目を集めた。この試合は内角を攻められ続け、持ち味の打撃を発揮することはできなかった。

 相手エースの林に抑え込まれ、「内角を突いてくる投手だと知っていたから強い気持ちで打席に入った。球速以上に真っ直ぐが伸びてきた」と振り返った。

 1年から中軸を担い責任感は誰よりも強い。「どんな投手で打線を勢いづけられる打者になれるように練習して夏に帰ってきたい」。悔しさを新たな力に変えて、今夏に向かう。

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