大阪桐蔭 2年連続8強 常勝軍団わずか2安打で苦し勝った

 「選抜高校野球・3回戦、大阪桐蔭1-0能代松陽」(28日、甲子園球場)

 3回戦4試合が行われ、ベスト8が出そろった。第1試合は大阪桐蔭が1-0で勝利。

 勝利への執念、気迫を全員で体現した。常勝軍団は苦戦しながらも、最善の結果を出す。打てなくても、相手よりも1点を多く奪い、守り抜けばいい。大阪桐蔭が甲子園では初となるわずか2安打、スクイズの1点のみで勝利し、8強進出を決めた。

 しぶとく1点をもぎとった。0-0の七回。先頭の南川幸輝捕手(3年)が、チーム2安打目となる三塁打でチャンスを作った。その後、1死三塁で6番・村本勇海内野手(3年)が打席へ。1ボール2ストライクとなると、直球が来ると読んだ西谷浩一監督(53)は、「(スクイズで先制は)あまり記憶にない」と振り返りながらも「(打つよりも)スクイズの方が確率が高い」と、スリーバントスクイズを指示した。

 「(サインが)合っているのかなと思いました。驚きはあったんですけど、気持ちを切り替え、決めてやろうと思った」と村本。予想もしない策だったが、きっちり投前に転がし、決勝点を奪った。

 投手陣の奮闘も相手に流れを渡さなかった。先発した背番号10の南恒誠投手(3年)が八回途中無失点と好投。2番手で登板したエース・前田悠伍投手(3年)も1回2/3を1安打無失点で1点リードを守り切った。「自分たちの野球をすればいい試合になる。試合の中で成長し、結果的に優勝につながっていけばいい」と前田。史上初の2度目の春連覇へ、苦闘を乗り越えたナインは一戦必勝で戦う。

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