初戦突破の英明・香川監督 よく粘った 攻撃はワンチャンスに食らいついた【一問一答】

 涙をぬぐう香川監督(撮影・伊藤笙子)
 智弁和歌山に競り勝ち、喜びを爆発させる英明ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・2回戦、英明3-2智弁和歌山」(19日、甲子園球場)

 昨秋四国王者の英明(香川)が3-2で近畿4強の智弁和歌山(和歌山)を下し、3回戦に進出した。2019年に就任した香川純平監督(37)は甲子園初采配を初勝利で飾った。次戦は第7日に登場し、第3試合で作新学院(栃木)と対戦する。同日は第2試合で高松商(香川)も東邦(愛知)との初戦を戦う。智弁和歌山戦後の香川監督の一問一答は次の通り。

  ◇  ◇

 -試合を振り返って。

 「投手が粘り強く攻めて投げた。攻撃はワンチャンスに食らいついた結果。よく粘って勝てた」

 -先発の下村は。

 「(相手は)高いポテンシャルの子がそろっている。逃げて歩かせてドンと(打たれるの)が嫌だったので、思い切って攻めろと言った」

 -七回での交代のタイミングは。

 「逆転されたらうちは厳しい。先手先手で勝負した」

 -捕手からの送球が利き腕に当たった2番手の寿賀は、どのような状態だったのか。

 「(左手の)肘に当たった。本人が『いきたいです、大丈夫そうです』と言ったのでいかせた。(気持ちが)切れてはいなかったので、それにかけた。のんびりしているが、勝負がかかると気持ちが入る子」

 -もし本人が行きたいと言わなければ代えていたのか。

 「代えていました。衝撃はたいしたことはなかったが当たったところが心配だったので九回は大事をとった」

 -英明として春初勝利になる。

 「学校の皆さんの応援のおかげ。今日も智弁和歌山に負けない応援だった」

 -監督にとっても甲子園初采配で初勝利となった。

 「守りに入ったらダメだと自分に言い聞かせた。声を張り上げていった」

 -若手指導者を育成する甲子園塾に昨秋参加した時には、智弁和歌山の中谷監督が講師だった。対戦してどうか。

 「二泊三日の間、いろんな質問に答えてくださり、教えていただいたので、今日は全部出し切ろうと思った。中谷監督には感謝の思いです」

 -教えてもらったこととは。

 「技術的なこと。また、甲子園の雰囲気や選手は初戦でこうなるとか、気持ち、コンディショニングなど」

 -智弁和歌山に対しての戦い方は。

 「逃げて走者をためて一発いかれるのがよくないので、攻めていこうと。勝つなら粘り強く戦って、終盤勝負だと思っていた」

 -父の智彦さん(前英明監督、現藤井学園寒川監督)と親子2代で甲子園で勝利した。

 「父がつくったチームを4年前に持たせてもらった。春はまだ勝てていなかったので、今日はどうしても勝ちたかった」

 -今回、助言などはあったのか。

 「あえて一切連絡はしていない。言うことはわかっているので(笑)」

 ◇香川 純平(かがわ・じゅんぺい)1985年9月7日生まれ、37歳。香川県さぬき市出身。観音寺中央、専大での現役時代は内野手。2011年4月から英明で父・智彦監督(現藤井学園寒川監督)の下でコーチを務め、19年8月に監督就任。商業科教諭。

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