報徳学園・堀が健大高崎の機動力封じるか プロ注目捕手の「鬼肩」対「機動破壊」
「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」(10日、オーバルホール)
プロ注目の「鬼肩」対「機動破壊」の好カードが実現する。6年ぶり22度目の出場となる報徳学園(兵庫)は、第6日第1試合の2回戦で高崎健康福祉大高崎(群馬)と対戦。主将で今秋ドラフト候補の堀柊那(しゅうな)捕手(3年)は「報徳らしい自分たちの野球、つなぎの野球ができればいい」と意気込んだ。
二塁への送球が1秒81という堀の強肩に対するのが、健大高崎の機動力。積極的に次の塁を狙う「機動破壊」は、8強入りした14年夏の甲子園で、2回戦の11盗塁(対利府)など4試合計26盗塁と走りまくり、その名をとどろかせた。昨秋の公式戦では関東大会の山梨学院戦を除き、7試合で計18盗塁。報徳学園との対戦が決まると、森田光希主将(3年)は「堀君を中心とした総合力の高いチーム。ワクワクしている」と胸を躍らせた。
報徳学園の大角健二監督(42)は、「3番・堀、4番・石野がしっかり機能してくれれば点にからむ」と接戦も視野。堀も「1番・岩本、2番・山増が出塁してくれれば、足が速いので外野フライでも高い確率で点が入る」と同調した。
大阪桐蔭に1点差で敗れた近畿の準優勝校は、優勝候補の一角。それでも「まず初戦をしっかり勝ちきって、校歌を歌えるように頑張りたい」と、堀は堅実に足もとを見据えていた。
◆堀 柊那(ほり・しゅうな)2005年7月16日生まれ。兵庫県神戸市出身。179センチ、76キロ。右投げ右打ち、捕手。小学3年の時に西須磨シーホークスで野球を始め、鷹取中では兵庫夙川ボーイズに所属。報徳学園では1年夏からベンチ入り。50メートル走メートル6秒1。遠投100メートル。





