慶応 清原氏の次男・勝児「全員で打ち崩す」 夏の王者・仙台育英相手にいざ“甲子園デビュー”
「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」(10日、オーバルホール)
第95回選抜高校野球大会(18日から14日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で行われた。5年ぶり10度目の出場となった慶応(神奈川)の初戦の相手は、仙台育英(宮城)に決定。いきなり昨夏王者との対戦となったが、西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男の勝児内野手(2年)は強気の姿勢で挑む構えだ。
強気のオーラが清原を包んでいた。初戦の相手は昨夏王者の仙台育英に決定。「総合力の高いチーム。いい舞台でいい相手と戦えるので感謝したい」。“甲子園デビュー”となる試合で、これ以上ない相手に闘志は燃えたぎる一方だ。
仙台育英といえば、打力ももちろんだが、投手陣が昨夏の甲子園優勝経験者3人を含めて、最速145キロ超えが4人と変わらず盤石。相手に不足はなく「チームで打ち崩すことを目標にしているので、全員で打ち崩せたら」と清原。昨秋チーム本塁打が15本を誇る強力打線で、応戦する構えだ。
個人としては、この冬はスイングスピードを上げることに着目し、バットを振り込んだ。その結果、練習試合が解禁した4日以降の6試合中3試合に出場し、10打数3安打と3割台の打率をマーク。そのうち2本は左中間に二塁打を放ち、「強いスイングでセンターに打ち返すことが徐々にできている」。父から受けた「センター返し」の助言を形にできてきている。
決戦は大会4日目となる21日の第3試合。その日は祝日とあって、慶応OBなどの大歓声が予想される。「楽しみでしかない。自分に歓声が当たっていると思って、全力で楽しみたい」。いやが応でも注目される聖地での打席も「心の中ではずっとイメージしているのでそこに不安はない」と言い切る。
「自分たちは完全なるチャレンジャー。強いところとやれるので、楽しみつつ、これからもっと成長したい。全力で楽しんで、悔いのない甲子園にしたい」。開幕へ向けて、さらに気持ちを高めていく。
◆清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日生まれ、17歳。東京都港区出身。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。幼稚園年長からオール麻布で野球を始め、慶応中では世田谷西シニアでプレー。慶応では1年秋からベンチ入り。父は西武、巨人などで活躍した清原和博氏。高校通算8本塁打。50メートル走6秒5。




