オリックス黒木 憧れ“ジョニー黒木”のように「先発完投型」を目指す
オリックスの黒木優太投手(28)が5日、大阪市の球団施設で初投げを行い、今季から先発に挑戦することを明かした。目標は「先発完投型」。名字も現役時代の背番号も同じで、憧れの黒木知宏(ロッテ1軍投手コーチ)を理想に掲げた。
先発挑戦の思いは数年前からあった。ただ、近年は故障に苦しんできた。苦悩の日々を乗り越え、昨季は5年ぶりのセーブも記録。19年のトミー・ジョン手術の後、黒木氏から「焦らずに自分のことをやりなさい」と助言を送られており、その言葉通りになった。
ついに巡ってきた先発転向のチャンス。やるからには高みを目指す。「先発完投できる投手はいい投手。そこを突き詰めていきたい」。憧れの“ジョニー黒木”は97年にリーグ最多の13完投。「ファンも応援したくなるような選手。憧れているので理想でもある」と背中を追いかける。
オフは走り込みを徹底し、スタミナ強化。1試合を投げ抜く体力をつけている。オリックスの“魂のエース”となるために。黒木の新しい挑戦が始まる。




