巨人・岡本和真 燕村上と大差を生んだ要因は-来季への課題を名伯楽・内田順三氏が指摘

 巨人の新主将に岡本和真内野手が就任した。今季は打率・252、30本塁打、82打点。5年連続の30発はクリアしたが、好不調の波が激しく、4番を外れる試合もあった。文字通りチームの顔として臨む来季に向けて、巨人コーチ時代に岡本を指導した内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)に課題を聞いた。

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 まず、キャプテンについてだけど、彼の性格はのほほんとしているところがあり、阿部や坂本とは違うキャプテン像になるかもしれない。ただ、口でまとめるのではなく、4番にドシッと座り数字を上げていけばチームを引っ張ることができるはず。坂本や丸、中田、長野、松田もいるわけだし、そうした選手たちに背中を押してもらいながら、勝つことでチームがよりまとまっていくんじゃないかな。

 今季を振り返ると、5年連続の30本塁打は素晴らしい。ただ、打点が下がり気味だよね。来季、安定感や数字をより上げていくには、四球の数を増やすことがひとつポイントになると思う。

 ヤクルト・村上と比較すると、村上は118で岡本はほぼ半分の58。ここに大きな差があるよね。選球眼を向上させて無駄な打席を増やさないこと、失投を一球で仕留める確率を高められたら、打率も上がっていくでしょう。

 技術的なことを言うと、気になっていたのはステップ幅の大きさ。岡本は土台をしっかり、軸足に重心を置いて打つタイプ。ただ、ステップ幅が大きいことで上下の動きが出てしまい目線もズレる。それにより選球眼にも狂いが生じているように見える。あれだけ両太ももの太さがあるのだから、無駄な反動を使わなくても十分に飛距離は出るでしょう。ここに、好不調の波が激しいひとつの要因があるとも思う。

 破壊力なら村上に負けていない。一球一打への思いをより大事にして、高みを目指して頑張ってほしい。

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