楽天・島内 異例のFA直訴 20年オフに4年契約も心境変化 大幅減俸も申し出

 楽天・島内宏明外野手(32)が14日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億2000万円プラス出来高払いでサインした。来季が4年契約の3年目となるが、球団に対し「来年できるなら、FAさせてほしいということは言いました」と異例の直訴をしたことを明かした。球団からは了承を得られず、今後も話し合いを継続していく。(金額は推定)

 複数年契約の途中となる来オフに希望したFA権の行使。その理由について「金額とかそういうのだけではなく、違うユニホームを着てプレーしたいという気持ちも少なからず自分の中で出てきた」と語った。

 20年オフにFA宣言をせず、結んだ4年契約。その際は「こんな評価してくれるチームはなかなかない」と納得の条件だった。ただ、21年に打点王、今季は4番に定着し、最多安打のタイトルを獲得するなど、主軸として打線をけん引。キャリアを積み上げる中で、徐々に心境に変化が出てきていた。

 「毎年何のために頑張っているんだろうと思った。そんなに年俸も上がらないので、モチベーションというところはでかいですね」。もんもんとした思いは募るばかり。契約を1年短縮するために「大幅に年俸を下げてもいい」と減俸を申し出たことも明かした。

 異例の直訴にも「覚悟は自分の中で決めていた」と生半可な気持ちではないことを強調した。全ては「もっともっといい選手になりたいという気持ちが強い」と、プロ野球選手として高みを目指す一つの信念からだ。

 球団からは了承を得られなかった。「さすがにOKはもらえなかったので、シーズンが終わったらゆっくり話をしたい」と島内。球団側は「誠心誠意、対応したい。今後も話し合いを続けていく」と話すにとどめた。

 来季の抱負として色紙には「現状維持」と記したが、そこに甘んじるつもりはない。「現状に満足していたらいい結果は出ないと思うので、キャリアハイを目指したい」と自らを奮い立たせる言葉を口にした島内。強い覚悟をもって来シーズンに挑む。

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