先発転向求め物議の西武・平良 里崎氏は「ん?と思う」球団の対応を疑問視

 元ロッテ捕手で野球評論家の里崎智也氏(46)が3日、自身のYouTubeチャンネルに投稿。西武の平良海馬投手(23)が2日に契約更改交渉の席で、先発転向を求めて提示を保留した件について見解を語った。

 平良は同日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万円増の年俸1億7000万円の提示を受けたがこれを保留。先発転向を要望していることを明かし「2019年からしたいと言っている。挑戦して可能性を広げていきたい。(気持ちが)募って大爆発です。お金は気にしていない」などと思いを明かしていた。

 今季は登板61試合で、35ホールドポイント。最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。渡辺GMは「気持ちは分かるが、チームでやっているので」と語り、4日に再交渉する意向。里崎氏は「難しい問題。俺は内部の人間じゃないから、好き勝手を言えるんだろうと言われたら、その通り」と前置きした上で、「どっちも間違ったことは言っていない。でも、落としどころをどうつけるか」と語った。

 今季、西武は水上、増田、スミスらが終盤を担ったが、里崎氏は「スミスも先発がやりたいと言って、交渉が難航している」と解説。「スミスがダメなら水上と増田しかいなくなる。そりゃあキツいよね」と編成上の問題も挙げた。ただ、その上で「平良の気持ちを考えた時に2019年からずっと言っている。そこから3年間、完璧な投球、結果を残してきた」とし、「そうなってきた時に、来年やって2024年からという一言が、ん?と思う。問題を先延ばしにしているだけでしょう。どこかで平良に先発をやらせてあげるために、そこは構えておかなければならなかったよね」と指摘した。

 本人の希望に添い、先発に挑戦した楽天・松井を例に「想定して構えてなかったことが、平良の意向、気持ちを最初からくんでないと思ってしまう。楽天の松井の時はそうだった。千賀や吉田正が抜けて、全球団に優勝の可能性がある。困るだろうけど、ここは挑戦させてやらないといけない」と強調した。

 その上で、打開策として「キャンプの間に先発したからといって、実績を考えたら中継ぎに戻れないわけではない。間を取って4月までとか、先発としてのチャンスを与えて、そこの結果で判断すれば。個人の意向だけでチームの編成は動かせない。それはごもっともな意見。落としどころをどうつけるか。ゴールデンウイークまでとか、区切りを付けて挑戦させてやれば」などと提案していた。

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