「明治神宮大会・大学の部・決勝、明大１－０国学院大」（２４日、神宮球場）

　決勝が行われ、大学の部は明大が６年ぶり７度目の優勝を飾った。

　両手を広げて歓喜の輪に飛び込んだ。託されたマウンドで最高の仕事を果たした村田賢一投手（３年・春日部共栄）。全く隙の見せない無四球完封の快投で、６年ぶり７度目の頂点に導いた。

　「接戦の試合展開は始まる前から想定していた。一人一人をしっかり抑えていくことが勝ちにつながると思って投げていた」

　１点を守り抜いた。二回には無死一塁で投犠打を素早く処理して併殺に。九回２死一塁では主将・村松開人内野手（４年・静岡）が軽快にさばいたゴロに、すぐさま一塁ベースカバー。送球をがっちりつかんで試合を締めた。

　なんとしても勝ちたかった。４年生にとっては大学最後の大会。日本一をつかみ、試合後には主将から「ありがとう」と言葉をかけられ、感謝の握手を交わした。

　来季は自らがチームをけん引する番だ。「優勝できたことはうれしいけど、もう一回立て直してもっと強くなりたい。来年の春、また日本一になりたい」と村田。喜びをかみしめつつ、さらなる高みを見据えた。