大阪桐蔭 神宮大会史上初の連覇 0-5から逆転!前田「センバツでも日本一を」

 大会史上初の連覇を達成しマウンド上で喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン(撮影・開出牧)
 南川(右)と抱き合う大阪桐蔭・前田
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 「明治神宮大会・高校の部・決勝、大阪桐蔭6-5広陵」(24日、神宮球場)

 決勝が行われ、高校の部は大阪桐蔭が広陵に逆転勝ちし、2年連続2度目の優勝を果たした。高校で大会連覇は史上初。来秋ドラフト候補左腕の前田悠伍投手(2年)が、六回から登板して4イニング3安打無失点、7奪三振と好救援した。中国勢初の神宮制覇を目指した広陵は2年連続で準優勝となった。

 神宮のマウンドに集まり、人さし指を突き上げた。新たな歴史を刻んだ大阪桐蔭ナインが作る歓喜の輪。最後まで諦めない-。その気持ちを見事に証明した史上初の連覇だ。

 秋の頂点を狙う戦いは序盤から5点を先取される苦しい展開となった。だが、0-5の五回に打者11人、5安打の猛攻で同点。六回に2死三塁から2番・山田太成外野手(2年)の投前への適時内野安打で勝ち越した。

 仲間の奮闘に燃えたのがエース・前田だ。「自分が投げて流れを変えたい」と自らの意思でブルペン投球を開始。1点リードの六回からマウンドに上がると、4回を投げて3安打無失点、7奪三振と力投し勝利に導いた。

 前夜はサッカーW杯で日本が強豪ドイツに逆転勝ち。テレビ観戦した西谷浩一監督(53)は試合前にナインを集めて「(日本は)後半に出た選手が活躍した。苦しい中で、ああいう選手がいるのはすごい。野球もそういう選手が大事。ベンチにいる者がいい準備をしてくれよ」と鼓舞。ベンチ入り18人中15人を起用して総力戦で勝利をつかんだ。

 新チームとしての戦いはまだ始まったばかりだ。主将・前田は「センバツでも日本一を取れるように頑張りたい」と早くも次の大会を見据える。絶対的王者として頂点の座は一度も譲らない。

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