ヤクルトの中村悠平捕手（３２）が２２日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の１億７０００万円でサイン。歴史ある背番号「２７」を背負ってのリーグ優勝＆ゴールデン・グラブ賞獲得に胸をなで下ろし、来季の目標に「日本一奪還」を掲げた。（金額は推定）

　今季は開幕直前に下半身のコンディション不良で離脱。開幕を２軍で迎え、神宮での開幕戦はスタンドから見つめた。５月に復帰すると、チームは上昇気流に乗った。盗塁阻止率・３６４はリーグトップ。守備率も１０割を誇り、扇の要として存在感が際立った。

　３年契約を結んだ昨オフ、古田敦也氏が背負った番号を継承する夢がかなった。「２７番を背負っている以上はチームの中心として、引っ張り続けることが一番」。強い覚悟は今も胸に刻まれている。

　来年１月の自主トレには、他球団を含めた６人の捕手が集う予定。阪神・坂本やロッテ・松川、同級生で日本ハムへＦＡ移籍した伏見が“弟子入り”を志願したといい、「いろんな情報共有、交換をして、自分へのステップアップにつなげていきたい」。来季こそ、２７を背負って日本一の輪を作る。