清原氏長男・正吾 リーグ戦デビューも慶大V逸大号泣「信じられなくて本当に悔しい」

 「東京六大学野球、早大9-6慶大」(6日、神宮球場)

 「バッターは清原君」。場内アナウンスが流れると、球場はどよめきに包まれた。負ければV逸の大事な早慶戦で、清原が代打でリーグ戦デビュー。4-8の五回1死二塁で右飛に打ち取られ、悔しそうにベンチに引き上げた。

 慶大は今カードで勝ち点を獲得すれば2季ぶりの優勝が決まったが、早大に2連敗し2位で終了。「なんとか早稲田に勝って明治神宮大会まで4年生と一緒にやりたかったし、もっと楽しみたかった。僕自身の内容も情けなくて、悔しくて…。先輩に迷惑をかけたんじゃないかと、申し訳ない気持ちと4年生と野球ができないと考えたときに、信じられなくて本当に悔しい」。試合後は人目もはばからず大号泣した。

 そんな後輩に向かって、主将の下山悠介内野手(4年・慶応)は「3年生以下に、『来年以降頼んだぞ』と、自分たちの思いを託す声をかけました」という。清原は「来年、再来年、絶対優勝すると約束します」。先輩の思いを受け継ぎ、必ず王座奪還を果たす。

 ◆清原正吾(きよはら・しょうご)2002年8月23日生まれ。20歳。東京都出身。右投げ右打ち。内野手。186センチ、90キロ。小3から小6までオール麻布(軟式)でプレー。中学ではバレーボール部、高校ではアメリカンフットボール部に所属し、慶大では硬式野球部に入部した。

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