英明がセンバツ出場当確 高知に競り勝ち四国大会決勝へ

 「秋季高校野球四国大会・準決勝、英明4-2高知」(5日、レクザムスタジアム)

 英明が追いすがる高知を振り切って決勝に進出。2018年以来となる春のセンバツ出場を確実にした。

 三回途中からロングリリーフした下村健太郎投手(2年)が6回2安打1失点と好投。右横手から投じる直球は120キロ台前半ながら、「勝手に曲がって、自分でも制御できない」という“ナチュラル変化球”だという。100キロ台のチェンジアップとの緩急も加えて、相手打線を手玉に取った。終盤は勝利を意識して制球が乱れたが、阪神の青柳晃洋投手(28)がお手本だという右腕は「目の前の敵を倒すだけ。全力で打たせて取りたい」と、6日の決勝へ気持ちを込めた。

 新チーム発足から「力がない」と言われ続けてきた。練習試合でもなかなか勝てず、勝利しても首脳陣からは「ダメな試合」と言われてきたが、大会に入って大きく成長を遂げた。県大会では初戦のコールド勝利以外は2点差以内の接戦で勝利。主将の中浦浩志郎捕手(2年)は「総力戦で勝ち抜けたことが自信になった」と胸を張る。

 試合後、香川純平監督(37)は何度も声を詰まらせた。「応援していただき、本当に感謝している」。父の智彦氏(現藤井学園寒川監督)から19年8月に監督を引き継ぎ、県内では常に優勝候補に挙がりながらも、甲子園にはあと一歩届かない日々が続いた。選手たちの成長によって、念願の聖地を大きく引き寄せ、思わず感情があふれ出た。

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