49歳イチロー氏「ボロボロ」も131球 14K1失点完投勝利 松坂大輔氏は猛打賞

 先発登板したイチロー氏(撮影・堀内翔)
 3回、死球を与えて思わず目をつぶるイチロー氏(撮影・堀内翔)
 4回、打球を捕る先発のイチロー氏(撮影・堀内翔)
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 「KOBE CHIBEN7-1高校野球女子選抜」(3日、東京ドーム)

 マリナーズなどで活躍したイチロー氏(49)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」が高校女子選抜に逆転勝利した。

 1-0の初回、1死一、二塁で、4番・松坂大輔氏が一塁強襲の内野安打で、満塁と好機を拡大。続く打者が2点適時中前打を放ち逆転に成功した。

 さらに1点リードの三回。無死二、三塁でまたしても松坂氏。左前適時打で追加点を奪った。六回でも先頭で右翼線への二塁打を記録し、この回一挙3得点。松坂氏は4打数3安打1打点と大活躍だった。

 投げてはイチロー氏が1失点完投。最速134キロの直球と変化球を駆使。七回には3者連続で三振に斬るなど14奪三振、131球の熱投で勝利を引き寄せた。ただ、打撃は4打数無安打でまさかの併殺打も奪われ、悔しさも爆発させる場面もあった。

 高校女子選抜は、初回1死一塁で、森崎杏(福知山成美)が大殊勲打。イチロー氏の投じた2球目を捉え、右中間を破る先制の適時三塁打とした。その後は封じ込められ、惜しくも敗れた。

 昨年に続く女子高生との試合に、イチロー氏が「高校3年生の女子高生たちの大きなモチベーションになったらいいなと。僕がピッチャーで130キロくらい、女子だとなかなか投げられない、でも、そのいいバランスでこのゲームができる。今日は松坂選手も加わってくれて、さらに、女子高生たちが新たなにこういうステージがあるのは意義があると信じて戦いました」と語ると、場内は拍手。

 自身の投球については「ボロボロです。でも、この試みは僕自身もアスリートとしての限界をみられるいいチャンス。今日もボロボロになるまでやろうと。これが現役のプロ野球選手だとできない。毎日限界を迎えたいと思いつつなかなかできることではないんですけど、今日は今日の限界を見たような気がして、すごく気持ちよかった」と充実の表情だった。

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