突如として飛躍した宇田川と山崎颯 オリックス・中垣巡回ヘッドが明かす中継ぎ陣成長の理由

 「日本シリーズ・第7戦、ヤクルト4-5オリックス」(30日、神宮球場)

 26年ぶりの日本一に大きく貢献したオリックスの中継ぎ陣。その中でも、宇田川優希投手(23)と山崎颯一郎投手(24)が飛躍を遂げた。その要因の一つに挙げられるのがトレーニング。担当した中垣征一郎巡回ヘッドコーチ(52)が2人が成長した理由を明かした。

  ◇  ◇

 中垣巡回ヘッドコーチがオリックスに浸透させたこと。それは基礎的な体力をつける、筋力の最適値はどこかなどという、アスリートには当然のことだった。ただ、それを徹底するのが難しい。自分の課題や、やるべきことを理解させた。

 そんな中、2人の投手が突如として飛躍を遂げた。7月末に支配下登録されたばかりの宇田川。開幕ローテ入りこそ果たしたが、右肩の故障があった山崎颯。160キロ近い剛速球を投げ込み、日本一の立役者になった。

 中垣コーチは「ビックリしてますよ。ここまで一気に行くとは思わなかった」と目を丸くする。驚異的な成長速度。その裏にはコーチやトレーナーのサポートに加え、本人の努力があった。

 まずは宇田川。球威は抜群だが、制球に苦しんでいた。6月。支配下の期限があと1カ月に迫る中、右足の使い方を修正した。体重移動に難があり、この課題を見つけて着手したことで、ガッチリとはまった。

 右腕も「中垣さんの投球フォームのドリルは生かされている」と感謝。「力が入りやすく、バランスがいい。成果が出ている」と自信を持って、マウンドに上がれるようになった。厚沢投手コーチに「ダイヤの原石」と称された男がスポットライトを浴びた。

 与えられた練習だけでは成功しない。中垣コーチは「自分で考えてやらないと」という。それを体現したのが山崎颯だ。投げられない期間にウエートトレーニングに励んだ。負荷も上げ、体重と筋力がアップ。球速は160キロを超えた。

 同コーチは日本ハム時代にダルビッシュや大谷も指導した。確かに2人は次元が違ったという。ただ、宇田川や山崎颯も可能性は秘めていると断言した。「彼らが持ってる力を見せてくれたことは、チームにとっても彼らにとっても、素晴らしいことだと思う」。チームに好影響を与えた2人の台頭をきっかけに、オリックスはさらに強くなる。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス