日本S【狩野恵輔氏の眼】お互いの戦略&駆け引きが詰まったゲーム

 「日本シリーズ・第1戦、ヤクルト5-3オリックス」(22日、神宮球場)

 球団史上初の日本シリーズ連覇を狙うヤクルトが初戦を制した。デイリースポーツ評論家の狩野恵補氏(39)は、今シリーズ両軍の戦略&駆け引きが「随所に見受けられた」と指摘する。

  ◇  ◇

 ヤクルトが逃げ切る形のゲームとなったが、ポイントは継投にあったと思う。高津監督は5回で小川をスパッと代えて、リリーフ勝負に持ち込んだ。ここに今シリーズの戦略が見えたように感じる。

 ヤクルトの先発陣を見れば、絶対的なエースがいない。規定投球回に達しているのは小川だけ。その現状を踏まえてか、あえて初戦から早めの継投に入ることで、ブルペン陣は「やってやろう」と士気が高まる。清水は1失点こそしたが、ベンチの意思を明確にナインへ伝え、手にした1勝だと思う。

 一方でオリックスは序盤から積極的に仕掛けたヤクルト打線と違い、各打者がボールを見極めた。5回で小川に98球を投げさせ、中嶋監督はブルペン勝負に持ち込む狙いがあったように感じる。2点ビハインドでも七回に阿部を投入し、八回無死一塁から若月に犠打を指示した場面を見ても、1点差で上位から始まる九回なら逆転のチャンスはある-。そう最善策を考えた上で、敗れはしたが打てる手を打った印象だ。

 両監督の戦略&駆け引きが随所に見受けられた第1戦。グラウンドの選手が打つ、守る、投げるだけでなく、ベンチ同士も“戦っている”という非常に興味深いゲーム内容だったように思う。

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