岡田監督VS原監督再び!巨人・原監督「老体にムチ打ちながらやりましょう」

 巨人・原辰徳監督(64)が16日、岡田彰布氏(64)の阪神監督復帰を歓迎した。「老体にムチを打ちながら、やりましょうという感じです」。朗らかな笑みを浮かべながら、ユニークなエールを送った。

 原監督にとって1学年上の先輩だが、高校時代から旧知の間柄。大学日本代表では岡田氏と強力なクリーンアップを形成したこともある。プロでは選手としてはもちろん、監督としても激闘を繰り広げてきた。

 「同世代でね。高校、大学、プロと。その人が、またプロ野球に監督として戻ってこられたのは大きな刺激です。お互い頑張りましょうという感じですね」。自身も奮い立ったかのように熱い口調で心境を明かす。今回の岡田氏の監督就任は「われわれ世代に勇気を与え、拍手を送っている方は多いと思いますよ」と同世代の思いも代弁した。

 今季の巨人は対阪神戦で2年連続の負け越しを喫した。「そういう意味では、またさらに気合の入ったね、われわれから言うとGT戦になるでしょう。向こう(阪神)的に言うとTG戦」。宿命のライバルが、虎の指揮官に復帰して迎える伝統の一戦は特別な思いもあるだろう。将は闘争心を燃えたぎらせていた。

 ◆岡田監督VS原監督 阪神・岡田監督が第1次政権で巨人・原監督と対決したシーズンは2006年からの3シーズン。その間の通算勝率は岡田監督=・567、原監督=・535と岡田監督が優勢。巨人との伝統の一戦の通算対戦成績も35勝34敗1分けで阪神が勝ち越し。一方、各年のシーズン順位は阪神=2位、3位、2位。巨人=4位、1位、1位。巨人は07&08年で連覇。08年は、阪神が最大13ゲーム差を逆転されて優勝を許したシーズンだった。

 ◆岡田監督&原監督のアマ時代 岡田が早大4年時、原が東海大3年時の1979年夏の第8回日米大学野球で全日本メンバーに選出された。両者揃って同時にメンバー入りしたのは初めてでゴールデンコンビとして話題に。共に右の強打者で三塁。2人のポジション争いも注目された中、6月23日の初戦は原が3番・三塁、岡田が4番・遊撃でスタメン。岡田が4打数2安打1打点、原が3打数1安打で初戦勝利に貢献した。3勝3敗で迎えた最終戦の第7戦で、岡田が2ランを放つなど気を吐くも日本は敗れた。(敬称略)

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