オリックスの福良淳一ＧＭ（６２）が１４日、代表取材に応じ、２０日のドラフト会議で白鷗大・曽谷龍平投手（４年・明桜）を１位指名すると公表した。

　福良ＧＭは開口一番に「１位は白鷗大の曽谷投手でいきます」と宣言。「うちの補強ポイントで右左関係なく、ナンバーワンの評価。真っすぐも強いし、スタミナもある。右（打者）の内角の球も強いし、そこにきっちり投げられる」と高く評価した。

　曽谷は大学ナンバーワン左腕との呼び声が高い。１８２センチの長身から最速１５１キロの力強い直球を投げ下ろす。明桜では２年夏に甲子園出場。今夏は大学日本代表にも選出された。左腕は「大学代表を経験して、プロの世界で挑戦したい気持ちが大きくなった」と話している。

　オリックスの先発陣はエースの山本が２年連続で投手４冠を達成。宮城も高卒３年目ながら、２年連続で２桁勝利を挙げた。その２人に続いて、田嶋や山崎福、山岡らがローテを担ったが、左の先発は手薄で６人目以降の投手も台頭せず。中継ぎ陣は強固なだけに、即戦力の先発左腕が加われば、鬼に金棒だ。球団が１位指名を公表するのは２０年の佐藤輝（現阪神）以来。先発の柱になれる逸材の獲得を狙う。

　◆曽谷龍平（そたに・りゅうへい）２０００年１１月３０日生まれ、２１歳。奈良県斑鳩町出身。１８２センチ、８０キロ。左投げ左打ち。投手。斑鳩小１年から斑鳩少年野球部で野球を始め、斑鳩中では志貴ボーイズでプレー。明桜では１年夏からベンチ入りし、甲子園は２年夏に出場。今夏は大学日本代表に選出された。５０メートル走６秒３、遠投１１０メートル。最速１５１キロ。