「セＣＳファーストＳ・第１戦、ＤｅＮＡ０－２阪神」（８日、横浜スタジアム）

　ＤｅＮＡは６安打、完封負け。ＣＳの初戦を落とし、三浦大輔監督は「たくさんのファンが駆けつけてくれて心強かったですけど、申し訳なかったなと。結果に結びつけられず、申し訳なかったと思います」と悔やんだ。

　阪神の先発・青柳の前に三回以外、全て走者を出した。それでも簡単に打ち崩せる相手ではなかった。２点ビハインドの八回１死一、二塁では、佐野、牧が連続して倒れた。あの場面で１点でも返していれば、九回の攻撃も変わってきたかもしれないが三浦監督は「チームとして点を取りに行くのはあそこ（八回のチャンス）だけじゃなくて、他の所でも取りにいきますし、（点が）ほしかったなんて、全部ほしいです。これはしょうがない。勝負の世界ですから」と嘆きつつも、誰一人として責めることはない。

　また前日の会見で「１番打者の桑原がどれだけ出塁するか。また勢いを付けてくれるか、というところがポイントになるかなと思います」と話していた指揮官だったが、阪神と対照的な結果に終わった。桑原は４打数０安打、対する阪神の１番・中野は５打数４安打と大暴れだった。また３番・近本にも３安打を浴びており、二人で計７安打を浴びた。

　だが落ち込んでいる暇はない。明日、敗れれば全てが終わる崖っぷち。「もう１敗したことは変えられないですから。まだ１試合できるわけですし、明日どうやって切り替えるか。選手たちもやりかえすぞ、という気持ちでベンチ裏もあした、という気持ちになっている」と番長が思いを代弁した。