現役ドラフト12・9実施 コロナで一時協議中断もようやく正式決定

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が7日、オンライン形式で行われ、出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」を今オフから導入し、今季は12月9日に実施することで最終合意した。この日までに細部の内容を各球団の選手会役員が了承した。新型コロナウイルスの感染拡大による協議中断などを経て、ようやく制度スタートを迎える運びとなった。

 選手会待望の「現役ドラフト」の実施が正式に決まった。20年にはシーズン中の実施で合意間近まで進んだが、新型コロナウイルス感染拡大による対応で協議を中断。その後、話し合いが再開され、この日を迎えた。

 12球団側は11月30日に次年度の契約保留選手名簿を提出後、名簿の中からFA権を保持または行使したことのある選手や育成選手などを除いた上で2人以上をドラフトへ選出。12月2日の契約保留選手名簿公示から1週間後に、「現役ドラフト」が非公開で行われる。

 詳細な規定は発表されていないが、各球団はドラフトに掛けられた選手から1人以上を獲得。総数で他球団から最も指名希望を得た選手を選出した球団が、最初に指名する権利を得られる方式だ。

 選手会・森事務局長は「元々、選手会が望んでいるドラフトとはちょっと違う方法ではある」と課題改善への議論を続けていく姿勢を示しながら、新制度のスタートには「何とか実現したことは良かった」と話した。

 NPBの選手関係委員長を務める広島・鈴木球団本部長も「改善点があれば今後に向けて改善していく。試行錯誤の中で出場機会を増やすという方向性を持って進めて行けたら」と応じる構え。実施していく中で、有用性の高い制度内容を模索していくことになる。

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