高松商8強入り エース大室が8回無失点 初回に2段モーションで3度ボークも心乱さず

 「秋季高校野球香川大会・3回戦、高松商6-0四国学院大香川西」(28日、レクザムボールパーク丸亀)

 高松商のエース左腕・大室亮満投手(2年)が8回4安打無失点の好投を見せ、8強入りを決めた。

 思わぬ“アクシデント”にも大室は心を乱さず投げ切った。初回、先頭打者への初球が2段モーションの指摘を受け、ボークの判定。2球目も同様にボークでボールに。さらにカウント3-1から三塁ゴロに打ち取った投球もボークとされ、ボール判定。記録上は四球で出塁を許した。

 夏の甲子園の登板から、フォームを修正し「感覚的には変わったと思う」という状態で大会に臨んでいた大室。18日の初戦では特に問題はなかったが、試合前にはチームメートから2段モーションの可能性を指摘されていたという。「みんなから言われていたので心の準備はできていた」。判定直後、佐藤颯人捕手(2年)と話し合って、以降はセットポジションでの投球に切り替え、得点を許さなかった。

 台風による中止と高松商の国体出場による日程再編のため、平日のナイターで行われたこの試合。選手から「ボールが見えにくかった」という声も聞こえた中で、佐藤颯は2安打3打点の活躍。普段よりも指1本分バットを短く持ち「強く振ってたたきつけることを意識した」と、結果を出した。

 チームは再び3年生と共闘し、来月2日から開幕する栃木国体へ出場。初戦の下関国際戦へ、長尾健司監督(52)は「一戦必勝。それは変わりません」と勝利を誓う。大室も「勝てて良かった。勝って国体に行くのと負けて行くのでは全然違う」と、ドラフト候補・浅野翔吾外野手(3年)ら先輩たちとのプレーを心待ちにした。

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