ヤクルト・山田 号泣…苦しみ抜いた主将 コロナ感染後打撃不振「足を引っ張った」

 「ヤクルト1-0DeNA」(25日、神宮球場)

 歓喜に包まれる中、ヤクルト・山田は大仕事をやってのけたルーキーの丸山和に「ありがとう」と感謝を伝えた。チームを引っ張ってきた主将は優勝の喜びをかみしめ、目を赤く腫らして涙をこぼした。

 息詰まる展開に攻守で躍動した。バットでは三回2死、抜群の投球を見せていた今永から左中間へチーム初安打となる二塁打。守っては五回1死二塁、嶺井が放った二ゴロを捕球すると三塁へ送球。二走・ソトを刺し、窮地脱出への好判断をみせた。

 悲願達成の裏には苦しみもあった。7月中旬に新型コロナに感染。シーズン全体を通しても打撃不振に陥り「みんなの足を引っ張った」と振り返る。

 「すごく宗(村上)にも助けてもらいましたし、他の選手にもたくさんカバーしてもらった」。後ろを打つ球界最強の打者や支えてくれた仲間への感謝は尽きない。

 優勝決定直後には村上と熱い抱擁を交わし「余計、涙が出てきましたね」と振り返った。主将の男泣きは、しばらくやむことがなかった。

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