ヤクルト 小川でM7ヤ!藤浪との開幕投手対決で8勝 3年ぶり規定到達
「阪神0-1ヤクルト」(18日、甲子園球場)
仲間を信じた104球だ。エースが貫禄の投球を見せる。ヤクルト・小川が2試合連続で投手戦を制し、少しだけ胸を張った。「歯を食いしばって一人一人が力を出そうと頑張っている。勝ってよかった」。優勝マジック「7」だ。
一歩一歩だが、確かに前進している。この日は阪神打線に持ち球全てを使って、粘り強く力投。阪神・藤浪と投手戦を繰り広げる中、ポイントに挙げたのは初回だ。立ち上がりに連打でピンチを背負うも近本を左飛、大山を併殺打に仕留めた。
「3ボールからチェンジアップを引っかけてくれて、ゲッツーで乗り切れたのが大きかったです」
チームとしても11日のDeNA戦以来、1週間ぶりの白星。この試合も小川が1-0で完封勝利に導くなど、正念場での快投が光る。エースが大切にしてきた言葉がある。「心機一転、頑張る」。5月始めに大学の恩師から授けられたといい、7試合連続で勝ち星なく、自身4連敗中の苦しんだ時間も胸に刻んできた言葉だ。
3年ぶりの規定投球回に到達し、8回途中を5安打無失点で8勝目を挙げた。「チームが大変な10連戦で、少しでも長いイニングを投げられたのはよかったです」とは小川。油断せず、一丸で向かう連覇へ。ゴールまで、あと少しだ。