U18日本代表・浅野躍動 先制呼ぶ二塁打&二回2点打 木製バット順応で快勝発進貢献
「U18W杯・1次リーグ、日本6-0イタリア」(9日、サラソタ)
日本は1次リーグ初戦でイタリアに快勝した。「1番・右翼」で先発出場した今秋ドラフト上位候補の高松商・浅野翔吾外野手(3年)が2安打2打点2得点と躍動。先発の興南・生盛亜勇太投手(3年)ら3投手の継投で完封勝利した。11日はメキシコと対戦する。
チームの顔として攻撃の流れを作った。悲願の初優勝を目指す初戦で快勝の立役者となったは不動の1番打者・浅野だ。
雨で約1時間遅れの開始にも集中力を切らさず、いきなり持ち味の打棒が光った。先頭で迎えた初回の第1打席。イタリア先発の右腕が投じた外角高めの速球を力強く振り抜いた。打球は左翼線を破る二塁打。先制の好機を演出した。
切り込み隊長のチャンスメークに仲間も応える。2番・赤堀颯内野手(3年)が犠打を決めて1死三塁とすると、続く松尾汐音捕手(3年)が放った右翼への浅い飛球に三走・浅野がタッチアップ。快足を飛ばして先制のホームへ滑り込んだ。
勝負強さも発揮した。二回には1死満塁の好機で外角の変化球にバットを折られながらも左翼前に落とした。貴重な追加点となる2点適時打。この回、打者11人の猛攻で一挙5得点を奪うなどビックイニングにつなげた。
「国内試合では全然打てていなくて不安はあった。2本(安打)結果が出たので、少し安心したというか、状態は悪くないなと」と浅野。木製バットにも順応し胸をなで下ろした。馬淵監督は「小技を使ってスモールベースボールで継投で勝つことがテーマ。うまくいったと思う。優勝を狙って頑張りたい」と力を込めた。世界一へ、若き侍が力強い一歩を踏み出した。





