ヤクルト・高津監督も感慨「野村監督に今年入った村上です、と紹介したことが昨日のよう」

 6回、ソロを放った村上は手を合わせながら生還する(撮影・田中太一)
 5回、同点に追いつく三塁打を放つ山崎(撮影・飯室逸平)
 11回、村上は空振り三振に倒れる(撮影・山口登)
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 「阪神6-8ヤクルト」(6日、甲子園球場)

 首位ヤクルトが5時間17分、延長十一回の激闘を制し、連敗を2で止めた。十一回1死満塁の好機で塩見が2点適時打を放ち、勝ち越した。

 注目の村上は六回に2戦連続、日本歴代6位タイとなる52号ソロ。ヤクルト元監督で高津監督の恩師でもある野村克也氏(1963年、南海)に並んだ。

 高津監督との一問一答は以下の通り。

 -延長戦で塩見が決めた。

 「彼だけではなく、何とかしようという気持ちがね、きょう試合全体を通してあったのかなと思います。特に最後の塩見は2ー2からだっけ?追い込まれてしまったんだけど、何とか前に飛ばしてね、結果を出そうという姿勢はすごく現れたんじゃないかなと思います」

 -塩見はスタメン外だった。

 「彼は別に手を抜いたりね、さぼったりするような選手じゃなくて、ちょっとこう打てないと落ち込むことはよくあるんだけど、ただこういう当たりはあまりよくなくてもヒットが1本出たりとか、あの場面で適時打を打つとかっていうところを何かきっかけにしないと、あと21試合か、このままずるずるいっていてはプロとしてっていうところになると思いますね。いいきっかけにしてほしいなと思いますね、今日の試合をね、途中から出ていってこうやって打ったということをね」

 -延長10回、丸山もつないだ。

 「打つだけではなく、小技というか、バントだったり、もちろん全員が打てば1番いいのかもしれないけど、それだけで点をとるわけではないので、特に今日の青柳投手はどうやって点を取るか、ずっと考えながら、打順を組んで、結果こういう打順になったんだけど、何とかしようという、さっきの塩見じゃないけど、みんなに何とかしようという気持ちはすごく表れた試合だったのかなと思いますね。ただ、ミスも多かったけどね。だから何を論点にしていいのか、ちょっとよくわからないけど、今1つだけ言えるのはよく粘って、諦めないで、みんなよく頑張ったっていうところは間違いないですね」

 -青柳対策は1つ成果?

 「いやいやいや。たまたまとは言わないけど、また次同じように攻略できるかといったら、そうではないと思うし、セリーグの中では1番いい投手だと思っているし、今日はたまたまではないけれども、5点取れたけどね、また次も同じように点が取れるかといったら、そんなことはないと思いますね」

 -投げミスでもないボールを村上がセンターへ。

 「すごいね。ムネの当たりだね。これ以上ないよね(笑い)、いい当たりだったと思う。あそこで三振したのは残念だったけど、全部打てるわけではないので」

 -野村さんに並んだ52号。

 「どうだろう。本当にわれわれのお父さんくらいの年代の方なので、ムネはピンとこないかもしれないけど、そのとき野村監督に「今年入った村上です」って紹介した、西都の三塁ベンチがきのうのように思い出させられますよ。思い出しますよ。「ええ体してんな」っていうところからね、頑張れっていう話を、3塁ベンチに座ってしていたけど」

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