近江・山田 アクシデント一夜明け「先発問題ない」球数制限にも余裕 悲願の日本一へ全快出陣

 準決勝2試合がきょう20日に行われる。休養日の19日は各校が調整。近江(滋賀)のエースで4番・山田陽翔投手(3年)はノースローで打撃練習も行わず、疲労回復に専念。18日の準々決勝・高松商戦は右太もも裏がつり途中降板したが、一夜明けて「先発も問題ない」と全快を強調。悲願の日本一へ万全で挑む。

 山田はチューブトレーニングなど、体のケアをして休養日を過ごした。18日の高松商戦は、右太もも裏がつった影響で八回途中に星野世那投手(3年)と交代。この日は「体が動くことも確認できたし足もまったく問題ない」と力強く回復宣言し、先発へ意気込みを示した。

 18日は下関国際-大阪桐蔭戦を途中からテレビ観戦。自分たちがセンバツ決勝で1-18で屈した大阪桐蔭を下した伏兵を「左右の投手がいて、打ち崩すには根気がいる。打撃面も追い込まれてからしぶとくファウルで粘り、ヒットを打っていた」と冷静に分析し「後半勝負になると思うので、ワンチャンスをものにできるように」と警戒した。

 ここまで自身の甲子園通算勝利は横浜・松坂大輔らに並ぶ11勝で歴代5位タイ。準決勝を勝てば12勝で早実・荒木大輔らと並び3位タイに浮上する(1970年以降)。さらに同校の春夏甲子園30勝も懸かる一戦だ。1週間500球の球数制限は残り250球と余裕を残しており「星野が結構投げてくれているので、センバツよりもかなり軽減している」と疲労もコントロールできている。

 多賀章仁監督(63)はエースの強い心に不思議な力を感じている。「高松商戦は、見えないムードに後押しされた。山田は日頃から『日本一になる』と言っている。その思いにみなさんが声援を送ってくれて、チームが押されたのかな」と振り返った。

 昨夏は4強、今春は準優勝と、頂点を目の前にして苦杯をなめた。山田は「センバツ決勝で大敗して、すごく悔しい思いをした。このままでは甲子園に出ても日本一になれないと常々思い続けて、ここまでたどり着いた。目の前の試合を勝ち切ることを一丸でやっていきたい」と一戦必勝で挑む。

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