海星・加藤監督「1人にやられた」 近江・山田陽翔に脱帽「スター性を持っている」

 7回、近江・山田陽翔(左)に左越えに満塁本塁打を打たれた海星・宮原明弥(撮影・吉澤敬太)
 2回、海星・牧真測に先制打を打たれた近江・山田陽翔(右)=撮影・吉澤敬太
 2回、右前に先制打を放つ海星・牧真測(撮影・吉澤敬太)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、近江7-1海星」(15日、甲子園球場)

 今秋ドラフト候補の近江・山田陽翔投手(3年)が投打に渡る活躍で、チームを2年連続のベスト8に導いた。先発して114球を投げ、7回を4安打9奪三振1失点の力投。打っては七回、自身今大会初本塁打となるグランドスラムを放った。

 この回、先頭の大橋が遊撃手の失策で出塁。2死から清谷が遊撃内野安打、中瀬が四球でつないだ。ここで打席に立った山田は相手エースの宮原が2ボールから投じた3球目、142キロの直球をフルスイング。大きく弧を描いた滞空時間の長い白球は、浜風にも乗ってそのまま左翼スタンドに到達した。

 1点差で粘っていた中での痛恨被弾に海星の加藤慶二監督は、守備のミスを敗因に挙げた上で「あんなにきれいに打たれると思ってなかった。山田くんにピッチング、バッティングをさせないのがカギだったが、真逆の展開で1人にやられた形になった」と脱帽。

 投球についても「レベルが超えていた」とし、「スター性を持っているなと感じます。メンタルも強いし、勝負どころで一番いいボールを投げる。素晴らしい選手だと思いました」と称賛した。

 打たれた宮原も「抑えたい気持ちが先にいってしまった部分はあったと思う。どこに投げても打ちそうだな、というオーラがありました。やっぱり投手としても打撃でもすごいなと思いました」と素直な感想を口にした。

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