天理 主力欠く生駒と全力勝負で圧勝も自発的に喜ばず 主将・戸井「すぐ整列しよう」

 「高校野球奈良大会・決勝、天理21-0生駒」(28日、佐藤薬品スタジアム)

 決勝が行われ、天理が23安打21得点の大勝。初の甲子園出場を目指した生駒は新型コロナウイルスの影響で、ベンチメンバーを12人入れ替え。主力を欠く戦いを強いられ、敗れたものの最後まで懸命に戦い抜いた。

 スポーツマンシップを発揮した。天理は主力を欠く生駒相手に全力でぶつかり、大差で5年ぶり29度目の夏の甲子園出場を決めた。

 試合終了後、ナインはマウンドに集まって喜びを表現することはなかった。「試合が終わったらすぐ整列しよう」。九回2死、プロ注目の大型遊撃手で主将の戸井零士内野手(3年)が、タイムを取ってナインに発案。相手チームの事情に気遣いを示した。生徒の行為に、中村良二監督(54)は試合後、「周りのことも思いやれるようになったんだな」と涙を浮かべた。

 この日6打数4安打3打点だった戸井は「日本一を目標に、僕の強く低いライナーで甲子園でも放り込みたい」と気合。無念のライバルの思いも背負い、聖地で大暴れを誓う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス