ロッテ・佐々木朗 大谷に並んだ!球宴日本人最速タイ162キロ 「出てホッとしてます」

 「マイナビオールスターゲーム2022・第2戦、全セ1-2全パ」(27日、坊っちゃんスタジアム)

 夏の祭典を堪能した。初出場初先発のロッテ・佐々木朗希投手(20)が1回を3安打1失点。大谷が記録した球宴日本投手最速タイの162キロをマークし、目いっぱいの快速球を投げ込んだ。

 「すごく楽しかったです。マウンドから見る景色はいつもと違って、いろいろなチームのユニホームを着ているファンがいて、とても新鮮に感じました」。7月1日の楽天戦で右手中指のマメをつぶし、ぶっつけ登板。失点はしたが、お祭りを楽しみ、精いっぱいの力で快速球を投げ込んだ。佐々木朗が腕を振るたび、坊っちゃんスタジアムがどよめいた。

 ヤクルト・塩見を159キロで三ゴロ。ウォーカーにはこの日最速の162キロ直球を中前打されたが、それでも直球勝負。山田は158キロ直球で右前打。昨年、本塁打を浴びたヤクルト・村上には160キロ直球を中前打され満塁。阪神・佐藤輝には初めてフォークとカーブの変化球を投じ、157キロを左犠飛とされて先制点を失った。全23球中21球で直球を投げ込んだ。

 「もっと変化球を投げたかったんですけど、サインが出なくて松川のせいで打たれました。セ・リーグはほんとに強いので、真っすぐだけじゃ無理です」と苦笑いしたが、強打者と対戦できたことは大きな収穫だ。

 球宴は特別な感情が湧き上がる。12年に岩手県営野球場で開催された試合を観戦した。東日本大震災で被災した少年野球チームが招待されたことで仮設住宅から駆け付け、最高峰のプロの技を堪能した。今回は自身がファンを喜ばせ「160キロ出てくれてホッとしています」と安ど感をにじませた。

 夢の球宴を満喫し、29日からは後半戦に向かう。「後半戦、投げる試合は全て勝てるように頑張りたいです」と威勢よく全勝宣言した朗希。大舞台での経験を糧に、逆転Vへと押し上げる。

 ◆オールスター日本選手最速タイ 全パ先発・佐々木朗希(ロッテ)は初回、ウォーカーの4球目に162キロ。2014年7月19日の第2戦(甲子園)で大谷翔平(日本ハム)がマークした日本人球宴最速に並んだ。全選手最速は21年7月16日の第1戦(メットライフ)でビエイラ(巨人)が投げた163キロ。

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