プロ注目の京都国際・森下が決勝導いた 絶対的エース復活!83日ぶり実戦登板で躍動
「高校野球京都大会・準決勝、京都国際5-3乙訓」(25日、わかさスタジアム京都)
京都大会では京都国際のプロ注目左腕・森下瑠大投手(3年)が好救援で決勝進出を果たした。
ベンチから小走りでマウンドに向かった。3点リードの七回、京都国際・森下の名前がコールされると、歓声と拍手がスタンドに沸き起こる。絶対的エースの復活。83日ぶりの実戦マウンドで躍動し、決勝進出へ導いた。
「点差も少ない中で投げさえてもらえる喜びが一番大きかった。ブラスバンドも入って高校野球だなと思いました」
見慣れたマウンドからの風景に、投球練習中から安どの笑みがのぞく。140キロ超の直球にキレのあるスライダーを交ぜた投球を展開。先頭を一ゴロに仕留めるなど三者凡退に仕留めると、2イニング目は2三振を奪い3人で料理した。
ピンチ動じず
久々のピンチも動じなかった。九回には四死球と内野安打で無死満塁とされ、犠飛で1失点。なおもピンチは続いたが「逃げずに勝負しよう」と後続を中飛、三ゴロに打ち取り最少失点で締めた。
5月3日の府大会・日星戦で登板以降、左肘のコンディション不良を訴えた。その後は練習試合で一度も投げることなく今大会へ。ただ初戦から「準備はできています」と語っていたように、心の準備はできていた。
今春センバツは新型コロナウイルス集団感染のため辞退。「甲子園にかける思いは大きい。その気持ちを決勝でぶつけたい」と森下。夏こそ聖地の舞台に立つ。
◆森下 瑠大(もりした・りゅうだい)2004年9月19日生まれ。京都府出身。178センチ、75キロ。左投げ左打ち、投手。3歳から野球を始め、昭和小時代は昭和GUTS、南陵中時代は福知山ボーイズでプレー。京都国際では1年秋からベンチ入り。最速は143キロ。持ち球はスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリット、フォーク、ツーシーム。