侍ジャパンの栗山監督、日本球界復帰の広島・秋山をチェックへ「実際目の前で見られる。ありがたい」
野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(61)が2日、3年ぶりに日本球界に復帰した広島・秋山翔吾外野手(34)について、来年3月に予定のWBCでの選手選考に向け、今後の視察などで詳細な状態をチェックしていく考えを示した。
今後の選手選考に関して、03年・アテネ五輪予選での長嶋茂雄監督の言葉を引用して「『実績は関係ない、調子なんだ』と。本当にその通りだなと思うし、そういう先輩方が教えてくれることをしっかり守って考えていきたい」と、栗山監督は実績ではなく、その時に最高の状態の選手を先入観なく選んでいくという考えを示した。
その上で、日本球界に復帰したことで秋山の試合でのプレーを直接、目にする機会が増えることに「実際に目の前で見られる。プレーぶりとか、雰囲気とか、調子とか。自分の中で比較しやすいし、それはすごくありがたい」と話した。
この日は神奈川・平塚市で行われている大学日本代表の合宿を激励のため訪問。WBCで「若い人とか、プラスαがないと勝てない。本当に勢いをつけていかないと勝負にならない」と持論を展開した栗山監督。
社会人ENEOSとの練習試合後には選手たちへ「野球全体が若返っている時期でもあるので、大学ジャパンに選ばれるだけではなく、野球界を自分が引っ張っていくんだという責任と自覚を持ってやってほしい」と来年3月に予定されるWBC代表を狙っていくようにと、熱い言葉で選手を鼓舞していた。