「広島５－９ヤクルト」（２８日、マツダスタジアム）

　高津ヤクルトが逆転勝利で、貯金「２」。打線が１イニング９得点を奪う猛攻を見せ、３位浮上だ。

　広島先発・九里の前になかなか好機を作れず、２点を追う中で迎えた八回だった。相手から３四球をもらうと、わずかな乱調を４番・村上が一振りで仕留めた。同点適時打で試合を振り出しに戻すと、その後は長岡が押し出しの四球を見極め、一気に勝ち越した。

　さらにオスナに適時打が飛び出し、松本直、山崎も適時打を放つなど、一挙９得点の猛攻で、トドメを刺した。

　試合後の高津監督は４番・村上について、「強引にいかずね、しっかりミートすること、点を取るバッティングに徹してくれたと思います。ああやって振り回すだけじゃなくて、長打だけじゃなくて、センター中心に捉えられるバッティングというのは４番に求められる一部分だと思うし、いいバッティングだったと思います」と絶賛。

　前カード阪神３連戦では、わずか４得点と苦しみ、「我慢の時」と話していた指揮官だったが、この２連戦を終え、「いやいや。まだまだですよ」と選手たちの爆発にさらなる期待。

　続けて、「ただ今日のような形を作っていかないと。やっぱりロースコアで次の１点を防ぐ、次の１点をなんとか取りに行くというところの形を明確にしていかないととは思います」と粘った投打を褒めることも忘れなかった。