日大・中尾「びっくり」人生初サヨナラ弾 チームの今季初星決めた

 「東都大学野球、日大7-4駒大」(12日、神宮球場)

 1回戦3試合が行われ、日大が駒大にサヨナラ勝ちした。6番・中尾勇介外野手(4年・山梨学院)が人生初のサヨナラ本塁打となる左越え3ラン。接戦を制し、今季初勝利を飾った。亜大はエースの青山美夏人投手(4年・横浜隼人)が国学院大相手に9回8安打1失点と粘投。2試合連続の完投で今季3勝目を挙げた。

 高々と上がった白球が左翼スタンドに入ったことを確認した中尾勇は右拳を大きく掲げた。人生初のサヨナラ弾に「間を抜こうと思っていたので自分でもびっくり。うれしい」とはにかんだ。

 同点の九回2死一、二塁。初球のストライクを見逃すと、片岡昭吾監督(44)からタイムがかかった。昨秋から改善してきた技術面に加え、「トスバッティングの延長で」などと助言を受け、「間を抜けばいいんだな」と力が抜けたという。

 「レフトの頭を越えたらいいな」と思っていた打球は左翼スタンドに吸い込まれ、日大ベンチからは歓喜の声が響いた。「自分が決めてやるという気持ちだけだった」という有言実行弾で、チームは今季初白星。劇的勝利の勢いに乗り、次は勝ち点獲得を狙う。

 ◆中尾勇介(なかお・ゆうすけ)2000年11月8日生まれ、21歳。大阪府出身。173センチ、72キロ。右投げ右打ち。外野手。小学1年時に南千里ジャガーズで野球を始め、南千里中では東淀川ボーイズでプレー。山梨学院では2年春からベンチ入りした。甲子園は2年夏と3年夏に出場しており、3年時には大会1600号となる満塁本塁打を放った。

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