イチロー、松井ら愛用 グラブ作りの名人・坪田信義さんが死去 89歳
ミズノ株式会社は4日、同社でグラブマイスターを務めた坪田信義さんが3日に逝去したと発表した。享年89歳。坪田さんは60年近くに渡って野球グラブの製作を手がけ、王貞治、原辰徳、イチロー、松井秀喜、野茂英雄、松坂大輔、ピート・ローズ、ボビー・バレンタインら多くの野球人から愛されたグラブ作りの名人だった。
大阪府出身の坪田さんは1948年3月に15歳でミズノに入社。
同社によると、当初はグラブだけではなく、バッグ類等の製造にも従事し、74年からポジション別グラブの開発に携わった。MLBにも愛用者が多数おり、97年にはMLBのオープン戦で始球式を行った。
98年には労働省(現厚生労働省)「現代の名工」に選ばれ、2000年に黄綬褒章を受章。2008年にミズノを退社した。