「オリックス０－１楽天」（３１日、京セラドーム大阪）

　楽天が０－０で迎えた九回１死二塁から代打・銀次の適時打で決勝点を奪った。開幕戦でロッテに敗れたものの、翌日の雨天中止を経て、一気に４連勝で２位に浮上。石井監督は「いい形で仙台に戻れると思います」と目を細めた。

　先発の滝中が６回５安打無失点としっかりゲームを作り、安楽、西口と無失点でバトンをつないだ。最後は松井裕がしっかりと試合を締めて完封リレー。指揮官は滝中について「最初の試合はどうしても気持ちがかかり気味になるので、そのメカニックをどうやって合わせるかということがすごく大事になるんですけど。最初は気持ちが入っている分メカニックが若干ズレがあったのかなというのはベンチから見てて思ったんですけど、でも徐々にそれが重なっていったんで六回まで乗り切ってくれましたし、逆に銀仁朗がうまく六回まで持って来させてくれたと思います」。滝中を評価すると同時に、ベテラン炭谷のリードもたたえた。

　滝中は昨季、初登板でまさかの１０失点を喫した。「そういう意味では順調ですね（笑）。勝てればもちろんよかったんですけど」と笑みを浮かべた。またベテランの銀次が試合を決めたことにも「銀次は難しい場面で出ていくんですけど、しっかりと強い打球を打ってくれたなと思います」と称賛を惜しまなかった。