大阪桐蔭・前田“高2四天王”スキなし12K聖地デビュー「雰囲気も景色もよかった」

 「選抜高校野球・準々決勝、大阪桐蔭17-0市和歌山」(28日、甲子園球場)

 大阪桐蔭は前田悠伍投手(2年)が6回を1安打12奪三振と好投し、17-0で市和歌山を下した。休養日を挟み、30日に準決勝が行われる。

 高2四天王で最後に登場した大阪桐蔭・前田が、圧巻の投球をみせた。聖地デビューと思えぬ落ち着きで6回1安打12奪三振。西谷監督の59勝を導いた。

 初回、先頭・松村への4球目でこの日最速143キロを記録。その後は二回に左前打を許しただけで、付け入るスキを与えず「雰囲気も景色もよかった。緊張もあまりなかった」と堂々としたものだ。

 冬は直球の精度を上げる練習に励んだ。「ブルペンで捕手を20~30メートルまで離して、そこまで力一杯投げる。18メートルに戻して、また強いボールを投げるようにした」。距離が伸びてもボールの強さをキープさせ、勢いを増す取り組みが実を結んだ。

 新型コロナウイルス感染者が出たため辞退した2回戦の相手・広島商の分まで長く戦う。25日に不戦勝が決まって以来、全員で誓い合った。思いを込めた投球は打線を勢いづかせ、6本塁打を含む18安打17得点。頼もしい2年生左腕は「力を合わせて優勝へ導きたい」と4年ぶりの頂点を見据えた。

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年8月4日生まれ。16歳。滋賀県長浜市出身。180センチ、77キロ。左投げ左打ち。投手。小2から野球を始め、オリックスジュニアに選出。高月中時代は湖北ボーイズ所属。1年時にカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表で世界一を経験。最速145キロ。

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