センバツ辞退の広島商 校長が謝罪「大阪桐蔭さんにご迷惑を」「させたくない経験を」

 日本高野連が25日、広島商について、第94回選抜高校野球大会を辞退すると発表した。

 広島商は1回戦勝利チームが行うPCR検査で、35人中9人が陽性と判定され、辞退を申し入れた。広島商は初戦の丹生(福井)に22-7で勝ち、26日に大阪桐蔭と対戦予定だった。大阪桐蔭は不戦勝となる。

 広島商・栗田正弘校長のコメントは以下の通り。

 「まずは今回の辞退ということで、明日の試合に向けて準備を進めてくださっていた大阪桐蔭さんにご迷惑をかけたこと、大変申しわけなく思っております。

 本校硬式野球部はセンバツ出場決定の報を受けてからもできる限りのコロナ感染症対策を講じ、広島県内での感染者が増える中、学校全体としてほとんど感染者を出すことなく大会を迎えることができ、一昨日無事、1回戦を終えることができましたが、2回戦を控えての再度のPCR検査を実施したことろ、複数の陽性者が確認されました。

 この結果を受け、さきほど本部のほうからもお話がありましたが、選手の健康面での配慮、感染防止の拡大、対戦校への配慮から2回戦以降の出場を辞退する決断をくださせていただきました。本校は20年ぶりのセンバツ出場ということであり、この20年間、広商を応援してくださったみなさまにこのような報告をしなければならないこと、大変申し訳なく思って降ります。

 経験が人を成長させる。1戦1戦をその戦いからみなさんの成長を見ることが楽しみである。そういった思いで生徒たちを激励し、19日に生徒たちを送り出しましたが、実際にはさせたくない経験をさせてしまったこと。このことを大変心苦しく思っております。

 今後は選手たちの健康面での一層の配慮と。この度の出場を取りやめたことで精神的なショックを受けていることが十分予想されます。そういったことへのケアに努めてまいりたいと思っております。保護者、同窓会、PTA関係、学校関係者の皆さまにはこれまで以上に生徒たちを温かく見守っていただきたいと思っております。今後の生徒をみなさんで見守っていただき、生徒の成長を期待したいという思いで、いまは胸が一杯でございます」

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