オリックス 元日本ハムでテスト生の中村勝を育成契約で獲得「ここがゴールではない」
オリックスは1日、元日本ハムで春季キャンプ中にテスト生として参加していた中村勝投手(30)を育成選手として獲得したと発表した。背番号は121で年俸は600万円と見られる。(年俸は推定)
中村は「この場にまた立てるチャンスをいただいたので、うれしい気持ちでいっぱい。でも、ここがゴールではないので、一歩一歩踏み出せていけたらいいなと思います」と話した。
福良GMは起用法について「先発がタイプ的には一番いいかな」と、先発として期待している。「僕もずっと先発をやってきてますし、去年も先発で回ってきた。まずは、必要とされているところで準備をしていきたい」と、中村もまずは先発として臨む覚悟だ。
中村は春日部共栄高校から09年度ドラフト1位で日本ハムに入団。ルーキーイヤーからプロ初勝利を挙げた。14年には8勝を挙げるなど活躍。ただ、19年オフに戦力外通告を受け、日本ハムを退団。昨年はメキシカン・リーグで9試合に登板し、8勝0敗の成績を収めていた。
「2年前には、(NPB復帰という)目標は全くなかった。やっていく中で感覚が良くなって、去年はメキシコでだいぶ良くなって、これなら勝負できるんじゃないかと思った。そこから目標に変わった。もう一回、戻るというのは大変なことだったが、スタートラインに立てた。このチャンスを無駄にせず、チーム、支えてくれた方に恩返ししたい」
逆境を乗り越えた“逆輸入右腕”が、まずは支配下登録を目標に、連覇&日本一を目指すチームのピースになる。