新庄ビッグボス コーチに臨時コーチ!?侍・白井コーチにノック指導を急きょ要請

 「日本ハム春季キャンプ」(21日、名護)

 えっ?コーチにも“臨時コーチ”?日本ハムの新庄剛志ビッグボス(50)は21日、沖縄・名護キャンプを訪れていた元日本ハムヘッドコーチで、野球日本代表「侍ジャパン」の白井一幸ヘッドコーチ(60)にノッカーへのアドバイスを要望。急きょ稲田直人内野守備走塁コーチ(42)への“ノック講座”が開講された。

 内外野へのノックが、ビッグボスの「さあ、試合のつもりで!」の号令とともに始まる。鋭い視線を送りながら、内野のゲッツーを狙う場面では「攻めろ、攻めろ、攻めろ!」とマイクを使って選手を鼓舞し続けていた。

 実戦同様の練習を望むビッグボス。その質を求めるのは選手だけじゃない。ノック終了後、ともに「ビッグボスステージ」で練習を見守った白井氏へ「白井さん、お願いします」とノックバットを渡し、ノッカーの稲田コーチへの“臨時コーチ”を要請したのだ。

 現役時代には、中堅フェンス前にいるビッグボスへ白井コーチが飛球を打ち、そこからのノーバウンド返球が恒例だった。白井氏は「(ビッグボスと)『ノックは大事だよね』と話をした」という。

 軽くアドバイスを送ると、バックネットへノックバットで打球を放ち、見本を示した白井氏。その隣で打ち続ける稲田コーチの打球にも鋭さが出てきた。

 白井氏は「いかにバットの重さを利用して力を使わずに強い打球を打てるか。数をこなさないといけないが工夫すれば誰でもうまくなる」と語る。コーチ1年目の稲田コーチも「下手くそなので練習します」と日暮れまで黙々と練習を続けた。

 ここまで元阪神の赤星氏らを臨時コーチに招いてきた中、ビッグボスの意識改革は選手だけにとどまらず、チーム全体を成長へと導いている。

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