鳴った電話は?戦力外通告の牧田和久「娘が物心つくまで野球選手でいたい」

 楽天を戦力外となった牧田和久投手(37)が28日放送のTBS系「プロ野球戦力外通告2021」に出演。12球団合同トライアウトを受験せず、オファーを待ったが、現段階で来季の所属球団はなし。それでも現役への強い思いを語った。

 原動力は1歳5カ月の長女梨央奈ちゃんの存在。「物心が付くのはいつか分からないですけど、それまで野球選手でいたいなというのもありましたし、そういう目標がある。まだここでくじけずに、完全燃焼するまでやりたいなと思います」

 牧田は日本通運から2010年ドラフト2位で西武入り。1年目から先発、抑えとフル回転した。2013、17年にはWBC日本代表に選出された。18年にはポスティングシステムでパドレス入り。だが、結果を残せず1年で帰国。19年に楽天入り。楽天2年目の今季は登板17試合に終わり、今年10月26日に戦力外通告を受けた。

 「まさか2年で去るというか、出ることは想像していなかった」と振り返る。再契約の機会でもあるトライアウトについては「受けないというふうに決めていました。あくまでもトライアウトが自分の最後の場所だと思っていないので。自分のやってきたこともあるし自信もあるので」。第一線で投げてきた自負。まだやれるという自信。自ら動かずNPB球団からの連絡を待った。

 テレビカメラが回る前で、仙台の自宅で引っ越しの準備をする牧田のスマートホンが鳴った。緊張の面持ちで電話を取る。短いやりとりを終えて、スマホを置く。「期待しないで下さい」と苦笑い。「明日の洗濯機取り外しの電話でした」。NPB球団からの連絡はなかった。

 「37ですし、年齢の部分もあると思いますね。後悔ではないですけどトライアウト、出ておいてもよかったんじゃないかなって思うんです。後悔じゃないけど、出ておいても間違いじゃなかったかも。結果論を言っても仕方ない」。後悔はない、と繰り返しながら、無念の思いが口を突く。

 シュウ夫人は「引退とかはいつか来ること、覚悟は決めていましたし、日頃考えていました。いざ言われると来たんだという不安な気持ちになる。まだやってほしい気持ちはありますね。子供に野球する姿を見せたいし、私も見たい」と支える思いを口にした。

 「いつまで待つか決めてる?」。妻から問われた牧田は「キャンプで呼ばれる可能性もあるし、開幕前ということもあるし。待てるとしたら開幕まで」。来季開幕までという期限を設けて、牧田はNPBでのプレーを思い描く。

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