昨年２月に死去した野村克也氏（享年８４歳）をしのぶ会が１１日、神宮球場で開かれた。

　天国の恩師に、輝く姿をもう一度－。楽天の田中将大投手（３３）は、新人年から３年間、薫陶を受けた故人に思いをはせ、来季の巻き返しを誓った。

　今季は４勝９敗。日本球界復帰初年度は不本意な結果に終わり「こんなことではダメだぞって言われていると思う」と神妙な面持ちで語った。来季も楽天でプレーすることが決まり「来シーズン、なんとかいい報告ができるように頑張りたい」と決意も新たにした。

　会見中、野村氏のことを「監督」と呼んだ。右腕にとって監督＝野村氏。呼び方一つ取っても、唯一無二の存在であることがにじみ出ていた。直接学んだ「ノムラの考え」も「自分で伝えられるものは、僕はこう思うよっていうことを、いろいろ下の世代も増えてきてますし話をしていければなと思います」と後輩らに伝えていく。