オリックス・宜保 30万増の600万円で更改 オフは走力アップ「専門的なことをやる」

 オリックス・宜保翔内野手(21)が1日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み50万円アップの600万円で更改した(金額は推定)。

 昨季は1軍10試合の出場にとどまったが、高卒3年目の今季はプロ最多の33試合に出場。開幕は2軍で迎えたが、5月に1軍へ昇格。二塁、遊撃でスタメン出場を果たすなど打率・160ながらも存在感を示した。

 「良くもなく悪くもなく、自分の思い通りになったかな」。淡々とした表情で1年を振り返った。課題に挙げたのは打撃面と走塁面。特に走力に関しては「もう少し足を速くしたいと思ったけど、そんなにうまくいっていない」と話し、「パワーリフティングのクリーン、スナッチの数字は上がってきている中でタイムが伸びていない」と伸び悩んでいることを明かした。「走り方の方で専門的なことをやっていきたい」と今オフはフォームを改善し、スピードアップにつなげていく。

 高卒2年目の紅林、3年目の太田と同世代のライバルが日本シリーズで活躍した。宜保は「冷静に客観的に見れた。入れる余地もあると思った」と分析。「自分の良さ、周りにないものを出していきたい」と“らしさ”で勝負していく。

 「まずは100試合出場を目指していきたい」。オリックスの期待のホープの一人は、1段ずつ、確実に成長の階段を上っていく。

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