ヤクルト涙の日本一 山田が、村上が、みんな泣いた 全試合2点差以内の大接戦制す

 涙を拭う山田(撮影・北村雅宏)
優勝を決め、号泣する村上(中央)
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 「日本シリーズ・第6戦、オリックス1-2ヤクルト」(27日、ほっともっとフィールド神戸)

 ヤクルトの村上が泣いた。若き主砲が、大粒の涙を流して歓喜の輪に加わった。「めっちゃうれしいです!終わった瞬間プレッシャーから解放された感じで本当にホッとしました」と話し、「うれし涙って僕人生でしたことないんですけど、こういう感じなんだな」と照れくさそうに笑った。苦しい戦いを制したからこそ、こみ上げる感情を抑えきれなかった。

 シリーズ第6戦は今季のプロ野球で初めての延長戦だった。新型コロナ感染拡大による時短営業への対応としてレギュラーシーズンやCSでは九回打ちきり。感染状況が落ち着いたことで日本シリーズは規定通り延長戦が行われ、同シリーズ史上2番目の長時間となる5時間の熱戦となった。

 2年連続での最下位から逆襲を目指した今季、開幕の阪神3連戦でまさかの3連敗スタート。それでもチームは諦めず、腐らず、「絶対大丈夫」という高津監督の言葉を胸に、日本一の座まで駆け上がった。村上は「思うような打撃ができることは少なかったけど、この経験をもっと生かしていきたい」と力を込めた表情は、日本一晴れやかだった。

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