ヤクルト・山田 主将の覚悟 自身経験伝え若手を後押し「ここまで来たら日本一に」

 「DeNA1-5ヤクルト」(26日、横浜スタジアム)

 試合終了の瞬間も気合に満ちていたヤクルト・山田哲人内野手の表情が、チームメートと拳を合わせながら徐々にほぐれていく。主将としてチームをけん引した1年。ベンチで阪神敗戦の報を受けて優勝が決まると、重圧から解放された心からの笑顔とともに、歓喜の輪へと飛び込んだ。

 主将就任を志願した勝負の年。正月に引いたおみくじは「大凶」。それでも「大凶を引けるのもなかなかいない。気持ちの問題だからプラス思考でいきたい」と前を見据えると、不思議と晴れやかな気持ちになった。

 ただ、待っていたのは苦難の日々だ。開幕直後に、新型コロナウイルスの影響で青木や内川らが離脱。自身も1日だけ自宅待機となった。復帰後は若手とともに試合を乗り切る中で「まずは自分の成績を残せ」と自らの経験から助言を送った。

 「『チームが勝つために頑張りなさい』というのはあまり言わないようにしている」

 チームの勝敗を背負うのはレギュラーの務め。自らもシーズン序盤は不振に苦しみながら覚悟と重圧を背負い、若手が思い切ったプレーをできるように背中を押し続けた。

 8月の東京五輪に続き、今年2度目となる横浜スタジアムでの歓喜。だが終わりではない。「ここまで来たら日本一になりたい」。6年前の“忘れ物”を手にし、最高の彩りで1年を締めくくる。

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