西武 12年パMVP左腕・吉川光夫ら8選手が戦力外「申し訳ない」【各選手コメント】

 プロ野球の西武は25日、伊藤翔投手(22)、吉川光夫投手(33)、中塚駿太投手(26)、齊藤大将投手(26)、粟津凱士投手(24)、駒月仁人捕手(28)、綱島龍生内野手(21)、中熊大智捕手(25)の8選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。

 吉川光は広陵高から2006年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団した左腕。17年から巨人で、19年途中にトレードで日本ハムに復帰した後、今季は西武でプレーした。日本ハム時代の12年には14勝を挙げパ・リーグMVPと、防御率1・71で最優秀防御率のタイトルを獲得。15年には11勝を挙げている。

 吉川は球団を通じ、「せっかくライオンズでプレーさせていただいたにもかかわらず一軍の戦力になることができませんでした。申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後については何も決まっていません」とコメント。「ライオンズファンの皆様には、一年間応援していただいた感謝と申し訳ない気持ちです」と心境を寄せた。

 各選手のコメントは以下の通り。

▽伊藤翔投手

 「右肘の手術を終え、これからしばらくは長いリハビリになると思います。それを逆にいい方向にとらえて、野球と、そして自分自身と向き合うための時間にしていきたいと思っています」

▽吉川光夫投手

 「せっかくライオンズでプレーさせていただいたにもかかわらず一軍の戦力になることができませんでした。申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後については何も決まっていません。ライオンズファンの皆さまには、一年間応援していただいた感謝と申し訳ない気持ちです」

▽中塚駿太投手

 「僕は5年間、ほとんどが2軍暮らしでした。自分で言うのもなんですが、後輩からいじられたり、慕ってもらったりしていましたので、後輩たちと過ごした時間というのが一番の思い出です。一軍でのプロ入り初登板は2球で2アウトを取りながらも3者連続四球を出してしまい、その後も思い描いた道を歩むことができませんでした。

 同期がどんどん先に行くのはうれしかったですが、悔しい気持ちもありました。ドラフト2位で入団しながらも期待に応えることができず、ファンの皆さまには『すみませんでした』と言いたいです。野球が好きなので、今後もやりたい気持ちはあります」

▽齊藤大将投手

 「トミー・ジョン手術を受けましたが、その後は順調に進んでいます。今この時期に『このくらいはできていたい』ということは、クリアできています。状態はいいと思いますし、完治するまでできることは限られていますが、今しかできないことをやっていきたいです。筋力も怪我する前よりも上げて帰ってこれるようにしたいです」

▽粟津凱士投手

 「今年、トミー・ジョン手術を受けまして、その後はやれることが限られていますが、順調にプログラムをこなすことができています。これから、また活躍することができるように頑張っていきます」

▽駒月仁人捕手

 「一番思い出に残るのは2019年にプロ入り初ヒットを打てたことです。ヒットはあの1本だけでしたが、なかなか一軍に上がることができない中で打てたのは自分の中でも財産です。ファンの皆さまには『10年間ありがとうございました』と伝えたいです。この10年を次の舞台で生かしていきたいです。今後は球団に残り、サポートに徹して頑張っていきたいと思います」

▽綱島龍生内野手

 「今年は初めて一軍に上げていただき、とてもいい経験をすることができました。ただ、調子が上がらず、再び一軍に上がることができずに悔しかったです。1日1日悔いのないように過ごしてきました。一番の思い出は一軍で(同期の)平良の後ろで守れたこと、同じグラウンドに立てたことです。

 今後は、野球を辞めまして、違う道を目指していきます。ファンの皆さまには4年間、応援ありがとうございました、と伝えたいです。出場機会は少なかったですが、(応援していただき)感謝したいです。この先、野球はしませんが、次に進む道でも応援していただけたらうれしいです」

▽中熊大智捕手

 「フェニックスリーグでは、9月あたりから試している打撃フォームでヒットが出るようになってきました。打撃も守備もすべてにおいて、より上のレベルでも通用するよう磨きをかけていきたいと思います」

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